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あわこみ【淡路島の"オモシロイ"を!!】

取り組み

Part5 〜アナゴ、畜養中【津名漁協塩田支部】〜

今回の取材先は津名の漁協組合塩田支部さん。

アナゴ漁、ではなく、アナゴの畜養 という活動を進めているのだそう。

面白そうだったので突撃してきました。(取材は2019年の夏ごろです)

●取材先:津名漁協塩田支部4hクラブ

●担当者:中田 耕司様

1.アナゴの畜養とは?
2.活動の中で見えてきたこと
3.アナゴの存在
4.伝えたいこと


1.アナゴの畜養とは?

あわこみ:よろしくおねがいします!

中田さん:おねがいします。

あわこみ:皆さんはあなごの養殖一本でやっておられるんですか?

中田さん:いや、これはアナゴの養殖じゃなくて ”畜養(ちくよう)” っていうんです。

あわこみ:畜養…?

中田さん:アナゴを販売するには大きさの制限があって、その制限に引っかかる小さいアナゴを「ビリアナゴ」と呼びます。大阪湾へ漁にでて捕ってきたビリアナゴを大きく育てようと商工会の青年部で始めたのがこの「畜養」という活動です。

あわこみ:なるほど!

中田さん:ちりめん、鯛、鱧をメインで捕る人たちがビリアナゴを持ってきてここで育てようという取り組みです。地域の活動として漁の仕事の傍らでこの畜養をやっています。

あわこみ:畜養ってことは、アナゴの数が年々減っていってるということなんでしょうか?

中田さん:そうですね。昔は、大阪では140トンくらいアナゴが獲れてたんですけど、近年では14トンっていわれていて…昔と比べて‪1/10‬以下まで減ってきているんです。

あわこみ:はぁぁぁ!!!全然獲れないんですね…

中田さん:それが原因でアナゴの価値が上がってきているということもありこの活動に目をつけました。


2.活動の中で見えてきたこと

あわこみ:この活動は漁師さん何人くらいでやられてるんですか?

中田さん:大体20人近くのメンバーでやっています。

あわこみ:大勢のメンバーでやられているんですね!

中田さん:そうですね。若い人達で集まって活動しようって。

あわこみ:中田さんさんたちが中心になって取り組まれているんですね。アナゴの畜養を初めて何年くらいが経ちますか?

中田さん:もう3年目くらいかな?

あわこみ:その間の取り組みで改善点とかでてきましたか?

中田さん:そうですね~、改善点見つかりました。

例えば、当初はアナゴが死んでしまうっていう問題がありました。なぜ死んでしまうかが分からず‥掃除をしたり、水温管理を徹底しました。アナゴは26度を超えると死んでしまうのです。

あわこみ:そうなんですか!?

中田さん:なので、水温をどうするか、アナゴが住みやすい環境をどうやってつくるか、とかを富山県のアナゴの養殖をしているところや大阪の岡田浦漁協へ視察してきました。

あわこみ:その日々の改善が今の活動につながっているんですね。先ほど2つの水槽を見せてもらったんですけど、あの水槽の中には何匹くらいのアナゴがいるんですか?

中田さん:正確な数とかはわからないんですけど、2000匹くらいですかね。今はそんな入ってないんです、時期が少しずれていて。水温が上がると死んでしまうのでそれまでに出そうっていう感じで。

あわこみ:水槽内の水温を下げるためになにか工夫していることとかはあるんですか?

中田さん:いや、実はそれが今一番の課題なんです。水温を下げるために普通の冷却装置をつけたら電気代が結構かかるんです。岡田浦漁協で冷却装置を使わずに井戸水を使って水温を下げる方法を教えてもらいました。井戸水はもとから冷えているので、それを使うことで水温を下げられます。けど、その井戸を掘るのにもそれなりのお金がかかるんです。

あわこみ:そこが今の課題というわけですね。

中田さん:活動としては地域のイベントなども行なっています。老人ホームに行ってつけ焼きのアナゴとかを食べてもらったり、小学生とかに美味しいかどうか味見をしてもらう機会を作っています。

あわこみ:ほんまの地域貢献ですね!素晴らしいですね!!

ちなみに、アナゴ畜養にかかる維持費とかエサ等はだいたいいくらくらいかかってるんですか?

中田さん:エサ代は、ちりめんとかイカナゴを獲る人からいただいたものを凍らせて与えてるので無料です。

 


3.アナゴの存在

あわこみ:ちょっとお恥ずかしい質問になるんですけど、

アナゴとウナギって魚屋さんからみるとどう違うんですか?

中田さん:全然違うでしょ!!(笑)

あわこみ:あはははは(笑)

中田さん:昔は小さいエビとアナゴが一緒の数くらいいたんですよ。

だから昔の人はアナゴは したしみやすい味・庶民の味っていう感じで。

でもウナギは食べたことない人もいて…。

ウナギを食べるよりアナゴを食べる経験のほうが多いと思うんですよ。

だからウナギっていうのは、捕れないぶん、価値がある。

あわこみ:なるほど。

中田さん:でもそのアナゴが近年あんまり獲れないようになってきて

ウナギに近づく勢いで価値が上がってきているんです。

あわこみ:なるほどね~!!あの〜…ずばり、儲かってますか?!(笑)

中田さん:ずばり儲かってないです!赤字っすね(笑)

あわこみ:そんな都合よくないですよね〜(笑)

中田さん:現状では赤字です。生産量を増やせてないので…

水槽が2つしかなく育てられる数も限れれています。

畜養するにあたり大きいアナゴと小さいアナゴを選別しないといけないんですが、それができていない状態なんです…

あわこみ:水槽を増やすにしても、スペースとかの問題もいろいろありますもんね…。

ズバリ聞きたいところなのですが、一番美味しいと思うアナゴの食べ方を教えてください

中田さん:一番美味しいアナゴの食べ方…

僕はつけ焼きが一番美味しいかな、と思います。他には天ぷらも美味しいですよ。

あわこみ:最高ですねぇ…日頃からアナゴはよく食べられますか?

中田さん:(苦笑)いや、そんなに…

あわこみ:(笑)


4.伝えたいこと

あわこみ:最後に、この畜養をやっていて『これは伝えたい!』ってことがあれば

聞かせていたできたいです!

中田さん:アナゴの畜養事業において一番大事なのは水温管理。

予算の面で冷却装置とか井戸を掘ったりとかできていないんですけど、26度を超えたらアナゴが死んでしまう。

もし井戸を掘るんだとしても、今よりも広いところで多くの水槽に井戸水をまわすようにしたほうがコスト面でも生産量に関してもいいと思うんです。

しかし、結構規模の大きな話になるのでまだ未来の話になります。

あわこみ:分かりました。今後の活動に期待ですね!応援しています!

中田さん:ありがとうございます。そこまで大きくなれたらうれしいです。

あわこみ:今日はいろいろお話を聞かせてくださりありがとうございました!

アナゴのお寿司も大好き。

取材:yuyq(ゆうや)

経歴:淡路島在住の動画クリエイター。淡路島の盛り上げにも貢献したい思いからあわこみにジョイン。

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