あわこみ:この活動は漁師さん何人くらいでやられてるんですか?
中田さん:大体20人近くのメンバーでやっています。
あわこみ:大勢のメンバーでやられているんですね!
中田さん:そうですね。若い人達で集まって活動しようって。
あわこみ:中田さんさんたちが中心になって取り組まれているんですね。アナゴの畜養を初めて何年くらいが経ちますか?
中田さん:もう3年目くらいかな?
あわこみ:その間の取り組みで改善点とかでてきましたか?
中田さん:そうですね~、改善点見つかりました。
例えば、当初はアナゴが死んでしまうっていう問題がありました。なぜ死んでしまうかが分からず‥掃除をしたり、水温管理を徹底しました。アナゴは26度を超えると死んでしまうのです。
あわこみ:そうなんですか!?
中田さん:なので、水温をどうするか、アナゴが住みやすい環境をどうやってつくるか、とかを富山県のアナゴの養殖をしているところや大阪の岡田浦漁協へ視察してきました。
あわこみ:その日々の改善が今の活動につながっているんですね。先ほど2つの水槽を見せてもらったんですけど、あの水槽の中には何匹くらいのアナゴがいるんですか?
中田さん:正確な数とかはわからないんですけど、2000匹くらいですかね。今はそんな入ってないんです、時期が少しずれていて。水温が上がると死んでしまうのでそれまでに出そうっていう感じで。
あわこみ:水槽内の水温を下げるためになにか工夫していることとかはあるんですか?
中田さん:いや、実はそれが今一番の課題なんです。水温を下げるために普通の冷却装置をつけたら電気代が結構かかるんです。岡田浦漁協で冷却装置を使わずに井戸水を使って水温を下げる方法を教えてもらいました。井戸水はもとから冷えているので、それを使うことで水温を下げられます。けど、その井戸を掘るのにもそれなりのお金がかかるんです。
あわこみ:そこが今の課題というわけですね。
中田さん:活動としては地域のイベントなども行なっています。老人ホームに行ってつけ焼きのアナゴとかを食べてもらったり、小学生とかに美味しいかどうか味見をしてもらう機会を作っています。
あわこみ:ほんまの地域貢献ですね!素晴らしいですね!!
ちなみに、アナゴ畜養にかかる維持費とかエサ等はだいたいいくらくらいかかってるんですか?
中田さん:エサ代は、ちりめんとかイカナゴを獲る人からいただいたものを凍らせて与えてるので無料です。